札幌でほどよい少人数結婚式をあげる計画 01

札幌で結婚式をすることになった。


が、気づけば30代。
身の周りの結婚式ブームはすっかり去っている。


高校生の昼休み、お弁当を食べるために毎日地味な女子グループで集まる。
話すことはたいてい、マンガの話だとか、クラスの話だとか、恋愛とは微塵も関わりのないことばかりなのだけれど、それでもごくたまに「将来、結婚式ってどうしたい? 教会でドレス? 神社で和装?」なんて話題があがると、地味な女子たちもなぜか盛り上がってしまうものだった。「その前に彼氏作る気はあるのか?」というツッコミさておき、高校のヒエラルキーや現実を放り出しても結婚式には女性はそれなりに憧れがあった。(もちろん大人になってみると「私は目立ちたくないからやっぱりいいや」っていう人もそれなりに居たのだけど。)

 

そうして20代前半から友人の結婚式は催され始めた。

私が呼ばれるのは友人出席のものが多く、大概は50名を超える規模で挙式と披露宴のあるオーソドックスなものが多い。結婚式が身近になってくると、「準備が大変」「誰を呼ぶのか困る」なんてリアルな声が鳴りだし、なんにも予定がなくても「自分の時は準備はどうなるだろう、誰を呼ぶだろう」とかいう妄想も捗ってくる。うーん、夢想家。

 

なのだけれど、そういった嵐はすっかり去って落ち着いた。おそらく5〜6年間で10回は結婚式に出席したと思う。同じ会場に行くこともあったし、お呼ばれドレスはもう3着はあるし、お呼ばれにはすっかり慣れたものである。そうしているうちに、結婚式への憧れもかなり鎮まったように思う。私の回りの友人たちも年齢的に式は見慣れだしているから、今から結婚式をする30代の人はちょっと変わった式をしてみたりする。結婚式って年齢によって規模やテイストが異なってくるのだ。

 

そんな穏やかな世界に、自分に結婚の可能性が浮上した。
前述した通りに結婚式に対する思いはすっかり静かになっているうえ、私達の場合は親族も少なく、結婚式推進派もいない。チャラい友人達もいないし、新郎も目立ちたくないのでやらなくてもいい派だった。自分どころか周りも冷めている。

それでも私はあるかどうか解らない結婚式のために貯金していたし、新郎も「どちらかがやりたいならやるべき」というので、お言葉に甘えて開催しようと一念発起した。

 

そんなわけで、私の「ほどよい」感じの、結婚式計画は始まったのである。