自己肯定できなくなったらメルカリをしてみる

よりよい生活について考えるその1、フリマアプリのメルカリについて。

1年半前に開始して、売上は3万円ほど。売9:買1の割合。
個人的には始めてよかったツールのひとつです。

 

そもそも。

周りにヘビーユーザーが居て勧められてはいたものの、最初は消極的であった。

理由は素人間のやりとりのトラブルのリスクが怖いこと。しかし捨てにくい服などをどうしても断捨離したいことから、とりあえずでチャレンジすることに。

 

お試し出品が一晩で売れてハマった。

お試しでずっと着ていないワンピースを出品してみた。朝起きたら売れていた。あんまりにもカンタンだった。購入者もとてもいい人だった。

お金がもらえることは嬉しい。けれど、それよりも、私には不要なものなのに、それをとても喜んでくれる人がいることに感動した。

当時は特に「自分って必要とされているのか」みたいに落ち込んでいた時期だったから、承認欲求を満たしてくれたり、やることを与えてくれて、しかも感謝されるというメルカリでのやりとりは、心にもとても良かった。

 

・顔の見えない相手だからこそ、やさしいコミュニケーションがある事

・自分の持ち物について、改めて何が良くて所持していたのか見直す事

・不特定多数に自分の好きなものを判りやすくプレゼンする自己肯定の作業

・自分が好きだった(ものの今は不要な)ものに価値を与えられて、感謝される事

 

会社で、はたまたいつもの狭い環境で、いつもの人たちに慣れるほど「どうしてこの人こんなに冷たいんだろう」なんて心が荒むことが多かった私には、メルカリの作業は精神にとてつもない潤いを与えたのであった。同じような人はぜひ試してみてほしい。

もちろん、中には雑な人や、やり取りが簡素な人もいる。幸い、トラブルに至ったことはない。しかし私が出品したものを買ってくれた人は、ほとんどが「こんなに丁寧で気を使える人がいるんだ!」という印象だった。

出品するものや、出品の文章にもよるかもしれない。私が丁寧に出すほど、丁寧な人がやってくる、気がする。同じ趣向の人、同じ感覚の人が、不思議な力で引かれてくる。同じモノに惹かれたもの同士なのだから、自分を外から見ているような、自分のことがよくわかるツールでもあるのだと思う。

自分以外にもっと喜んでくれる人

最初のワンピースは薄手で、私の住む北海道ではもう寒くて着られない秋口に出品したのだけれど、購入してくださった方は九州の人で、これからちょうどたくさん着られる。なるほど、と思った。

また、高校生の頃に集めていたアーティストグッズ。引っ越しの度に持ってはくるものの、本当は昔ほど熱心に見ないし、正直、場所を取るなあ、なんて思っていた。そんなものを出品してみたら、今ちょうど情熱を持ったファンの人に値下げされずにすぐに売れてびっくりするくらい感謝されてしまった。当時の私だったら、きっとそんな風に喜んだだろうと思うととっても嬉しくなった。そして、モノってきっと必要な人の元へ行くし、そうした方が自然なのだと思った。

節約になる?

そんな訳でメルカリは節約にもコミュ力アップにもなる!とは思うのだけれど、正直無駄なものを最初から持ち合わせていない人には不要なツールだ。私は以前は服を試着しないで衝動買いをすることが多く、その買い物下手のせいで出品するものがあったのだけれど、元々はそこまで買い物が多い方でもないし着られるものは長く着るので、出品できそうな服は1年くらいであらかた尽きてしまった。あとは少しずつアーティストグッズを出そうかなと思うくらい。そもそも無駄買いしないようにするのが大切なのだ。(サイズアウトの早い子供服なんかはこの限りではなく、そういった利用法もある)

だけど、日本中に買い物下手のメルカリ上手はいるということも分かったので、お店で欲しいものを一旦メルカリで探すのは非常に節約なのだろう。今後は買う方中心というのがいいかなと思っている。リスクもあるけどね。